◆ 校長室
 平成17年度の学校経営にあたって

 1 はじめに  ── こんな学校にしたい ──
   ┌────────────────────────────────┐
   │ 生徒にとって「この学校に入学してよかった」といえる学校    │
   │ 親にとって「この学校に入学させてよかった」といえる学校    │
   │ 教職員にとって「この学校に勤務してよかった」といえる学校   │
   │ そして「自分の子どもをこの学校に入学させたい」といえる学校  │
   └────────────────────────────────┘

 2 学校経営の基本  ── もう一つ上の学校をめざして ──
   ┌────────────────────────────────┐
   │ ◇ 互いに生命を尊重し、心豊かな生徒       〔い の ち〕 │
   │ ◇ 確かな学力を身につけ、思考カ、判断力のある生徒〔ま な び〕 │
   │ ◇ 健康でたくましく、主体的に活動できる生徒   〔自  立〕 │
   │ ◇ 郷土を愛し、地域に貢献できる生徒       〔かかわり〕 │
   └────────────────────────────────┘
  ◇ 生徒に学びの喜びを自ら発見させること
  ◇ 学力 = 学習・授業の量(時間)× 学習・授業の質

 3 重点項目  ── 特色ある取り組み ──
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   │ 学力向上 ││ 合唱づくり ││ 表 現 力 ││いのちの教育│
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   │キャリア教育││特別支援教育││ボランティア││ 共同の学び │
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 4 開かれた教師集団  ── 共に学びあう学習環境・言語環境 ──
        ┌見せあう関係    学習にふさわしい教室環境
     授業を┤聞きあう関係     適切なことばづかい・美しい日本語
        └創造しあう関係     T・P・Oに応じた服装、行動
     心に伝わる(響く)対話 布施の気持ちで
     感度・鮮度・緻密度の高い教師

 5 生徒指導・進路指導の充実  ── 思春期は自分探しの旅の始まり ──
     まず肯定を 自己肯定感を持たせて
      他社受容は自己受容に比例する
       生徒理解は共有する時間に比例する
     中学校卒業後の未来に向けて「夢と希望」を抱いて
     キャリア教育、体験活動、生き方指導

 6 生徒会活動の充実  ── 活力時代 〜もう一つ上の学校をめざして〜 ──
     生徒会スローガン 「 活力時代 〜もう一つ上の学校をめざして〜 」
      自治活動、生徒会、学年会、学級活動
     部活動 ― 保護者との連携
     ボランティア活動の推進

 7 一役一人の意欲  ── フットワーク、気づきのよい教師集団 ──
     いろいろな場面で「智慧」「意欲」「アイディア」を出して!
     自分が責任を持って「企画」「推進」「評価」
     とにかくやってみよう!!の精神で

Date: 2005/04/01(金)
 ◆ 校長室(朝会講話)
 5月5日は何の日
 こどもは、家庭のこども、地域のこども、社会のこども、国のこどもです。
 明日の日本の担い手となるこどもの幸福をはかり、こどもを祝福しようとしたのが
制定のねらいです。
 児童福祉法の第一条に、次のように規定されています。
┌------------------------------------------------------------------------┐
│@すべての国民は、児童が心身ともに健やかに生まれ、かつ、育成されるよう │
│ 努めなければならない。                        │
│Aすべての児童は、ひとしくその生活を保障され、愛護されなければならない。│
│ 「こどものしあわせ」を社会的、国家的組織を通して全国民の責任として法律 │
│ で定めているのです。                         │
└------------------------------------------------------------------------┘
 こどもの日は、もう一つの重要な意義があります。
  それは「母に感謝する日」という願いです。
   こどもの誕生と成育には、母の慈愛と努力が必要不可欠です。
    母に感謝し、母を祝福することが「こどもの日」に大切なことです。

 5月5日を「こどもの日」とするまでに、いろいろな意見交換がありました。
  ◇憲法記念日を11月3日にして、こどもの日を5月3日にする案
  ◇3月と5月の両方の可能性があるが気候のよい5月にする案
  ◇5月は男の節句(端午の節句)3月は(ひなまつり)を生かして、
   5月3日にしてはどうかとの意見
  ◇後に憲法記念日が5月3日に決定されて、こどもの日は5月5日に
   決まりました。
 ┌───────────────────────────────┐
 │ 5月5日は 〔こどもの日〕                 │
 │    こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに  │
 │    母に感謝する日                    │

 └───────────────────────────────┘

Date: 2005/05/10(火)
 ◆ 校長室(朝会講話)
 人を動かす「表現力」
本校では、「表現力」「伝え合う力」の育成について、取り組んでいます。

世界で最小にして最大の表現として、フランスの作家「ビクトル・ユーゴー」が
出版社に送った手紙が有名です。
┌------------------------------------------------------------------------┐
│    ビクトル・ユーゴーの手紙 「?」                 │
│    出版社からの返信     「!」                 │
│                                    │
│  私の作品は売れているのか?  たいへん好評です!          │
│    簡潔にして、「打てば響く」表現ですね。             │
└------------------------------------------------------------------------┘
山形県にはもっと素敵な最小の表現があります。
┌------------------------------------------------------------------------┐
│  「け」(相手に食べ物をすすめるとき)                 │
│        どうぞ召し上がってください。              │
│  「く」(食べるとき)                        │
│        遠慮しないでいただきます。               │
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表現力ひとつで「在庫商品」を売り切ってしまった【ドン・キホーテ店】
┌----------------売れ残り商品の表に--------------------------------------┐
│    仕入れに失敗いたしました。これ以上商品を持っていると、     │
│   社長に叱られますので、もうこの際思い切って安く売ります      │
│   から是非買ってください。                     │
└------------------------------------------------------------------------┘
タイタニック・ジョーク  1912年4月14日深夜 氷山と接触
             乗客・東員2224名のうち1513名死亡
  タイタニックが沈む直前、船員は女性、子どもを優先的に救命ボートに乗せよう
 とするとき、男性客を説得するために
┌------------------------------------------------------------------------┐
│   イギリス人には 「君たち、紳士だろう?」             │
│   アメリカ人には 「どうだ、英雄になりたくないかね?」       │
│   ドイツ人には  「女、子どもを優先することは、ルールである」   │
│   オランダ人には 「海の底では税金は取られないぞ」         │
│   日本人に人には 「みなさん、飛び込んでますよ」          │
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Date: 2005/05/17(火)
 ◆ 校長室(朝会講話)
 伝える力のない子はキレやすい?
本校では「伝えあう力の育成」を実践しています。
みなさんは、自分の考え、感情、好意、不快、悲しみ、怒り等をどの様な態度、
ことばで相手に伝えていますか。

  「きもい」「うざい」「まじっ」・・・・・・・
  聞いていても不快になる言葉(つかっている人は気づかない)
  相手の感情を逆なでするような言葉が反乱しています。

誰かが言いはじめたのでしょうが、誰も「責任」をとりません。
鳥インフルエンザでは、まだ感染していないニワトリが何万羽も処分されました。
品格は「ことば」に現れます。

  大人社会では、「品格のない人」「信頼できない人」と見られます。
  品格、品性はまず言葉から磨いていかなければなりません。


中南米では「現地人は日本人とケンカすると危険だ」と言われているそうです。
中南米などラテン系は陽気で直ぐに口論を始めるが、手を出すことばめったにない。
ところが日本人は気に入らないことがあっても黙っているのでよくわかない。
そのうち、いきなり暴力をふるうのだ、と言われています。
相手に伝える能力が不足しているため(外国語がうまく使えないことも要因)
感情をことばで伝えられないことが「暴力」に現れてしまう。
日本語での表現も同じです。
自分の感情を上手に日本語で相手に伝え合うことが人間生活に重要なことです。
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  │ 話す力とは「書き言葉を話す能力」 │   に他なりません。 
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Date: 2005/07/05(火)
 ◆ 校長室(朝会講話)
 「むかつく?」から許されるのか?

 生徒が生意気でむか⊃いたから?

 9月8日(木)神奈川県藤沢市で登校中の中学生に粉末の消火剤がまかれ、
66名が、のどや目の痛み、吐き気などの症状で病院に搬送された。
 傷害容疑で同じ中学校女子生徒(3年生)と別の中学校男子生徒(3年生)
を逮捕。(14歳以上)
 消火剤を直接まいたのは同じ中学校女子生徒
「最近同じ中学校の生徒が生意気でむかついた」など動機を供述している。
 また、乗っていた車は、中古車販売店から盗んだもので、運転していた少年
(18歳、同じ中学校卒業生)を窃盗の疑いで逮捕。少年は無免許。
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  │ むかついたから何をしても許されるのか? │
  │ もし、立場が逆だったらどうだろうか?  │
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 私たちの学校生括でも、きたないことば、いやなことば、不快なことば
 を使っていないだろうか。

  1年生の学年だより19号(9月9日発行)に、「最近ことばづかい」が
 乱れていること、「きもい」「意味わがんね−」など、それこそ意味のわか
 らないことばで何でも済ませたり、相手の心を傷つけるようなことを平気で
 言う人もいます。ことばづかいはその人の人格を表します。
  相手を思いやる「美しいことば」が自然に口から出る学年になってほしい。

 今日から「ことば」を意識してみませんか!
 相手の気持ちを考え、相手に伝わるようなことばを!


  いまの先生の諸について、隣の人と会話しましょう。

Date: 2005/09/13(火)